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OTCの選び方

その薬、本当に「なんとなく」で選んで大丈夫?

「うーん……ぷれみあむ? DX? クイック?
いっぱいありすぎて、よくわからないにゃ……」

ある日、体調がすぐれないにゃん太郎君。
市販薬、いわゆるOTC医薬品の売り場で、たくさんの商品を前に悩んでいました。

「これ、CMで見たことあるにゃ」
「こっちはSNSで見たような……」
「パッケージもなんだか効きそうだし……」

そして、

「よし!なんか効きそうだから、これにするにゃ!」

と、一つの商品を手に取ろうとしました。

すると――

猫彦先生
「ちょっと待って、にゃん太郎君」

にゃん太郎
「にゃ?」


「Premium」「DX」「クイック」……何が違うの?

猫彦先生
「市販薬には、同じような商品名でも、いくつか種類があることが多いんだよ」

たしかに売り場を見てみると、

  • Premium
  • DX
  • クイック
  • EX
  • A
  • S

など、いろいろな名前がついています。

にゃん太郎
「なんとなく“Premium”とか“DX”の方が強そうに見えるにゃ!」

猫彦先生
「そう思ってしまう気持ちはわかるけれど、名前だけで薬の中身は判断できないんだ」

大切なのは、商品名ではなく、

「どんな成分が、どれくらい入っているのか」

を見ることです。

例えば、似た名前の商品でも、成分や特徴が違うことがあります。

乗り物酔い薬の「トラベルミン」シリーズにも複数の製品がありますし、
解熱鎮痛薬の「バファリン」シリーズにも、バファリンAやバファリンプレミアムなどさまざまな製品があります。

同じブランド名がついていても、

  • 有効成分
  • 成分の組み合わせ
  • 眠気の出やすさ
  • 服用できる年齢
  • 服用回数
  • 避けた方がよい持病

などが異なる場合があります。

※市販薬の配合成分や商品ラインナップは変更されることがあります。購入時には最新の添付文書・パッケージをご確認ください。


「CMで見たから」「SNSで評判だから」ではダメ?

にゃん太郎
「じゃあCMで見た薬を選ぶのもダメなの?」

猫彦先生
「ダメというわけではないよ。でも、“有名だから自分にも合う”とは限らないんだ」

テレビCMやSNS、インターネットは、薬を知るきっかけとしてはとても便利です。

ネット販売なら、自宅から薬を購入することもできます。

こうした便利な仕組みは、上手に利用すればよいと思います。

ただし、

「その薬が自分に適しているかどうか」

は別の問題です。

症状だけでなく、

  • 年齢
  • 持病
  • 妊娠・授乳
  • アレルギー歴
  • 今飲んでいる薬
  • 以前薬を飲んで副作用が出たことがないか

などによって、選ぶ薬は変わってきます。


持病や飲み合わせにも注意

猫彦先生
「特に病院から薬をもらっている人は、市販薬を追加するときには少し注意してほしいんだ」

例えば、解熱鎮痛薬としてよく使われるNSAIDsという種類の薬があります。

NSAIDsそのものは多くの人に使われる一般的な薬ですが、

ACE阻害薬またはARBなどの降圧薬 + 利尿薬 + NSAIDs

という組み合わせになると、腎臓への負担が大きくなることがあります。

これは一般に、

「トリプルワーミー」

と呼ばれる組み合わせです。

脱水しているとき、高齢の方、もともと腎機能が低下している方などでは、特に注意が必要になります。

にゃん太郎
「頭が痛いから、いつもの痛み止めを一個追加……でも、その一個が問題になることもあるの?」

猫彦先生
「そういうこともあるんだ。だから“市販薬だから何でも安全”というわけではないんだよ」


では、市販薬は使わない方がいいの?

もちろん、そんなことはありません。

軽い体調不良のとき、自分自身で健康管理を行い、必要に応じて市販薬などを利用することを、

セルフメディケーション

といいます。

軽い風邪症状、頭痛、胃腸症状、花粉症など、適切に市販薬を利用することで、医療機関を受診せずに対応できるケースもあります。

自分の体調を観察し、自分で対処する。

これは、とても大切なことです。

ただし、

セルフメディケーション=全部自分一人で判断すること

ではありません。


「相談すること」もセルフメディケーション

猫彦先生
「薬を自分で選ぶときに、薬剤師を使ってくれていいんだよ」

「この薬と病院の薬は一緒に飲んでいい?」

「風邪薬はどれを選べばいい?」

「家にある薬を飲んでも大丈夫?」

「病院に行くほどなのかわからない」

そんなときも、ぜひ薬剤師に相談してください。

薬剤師は、

薬を売るためだけにいるのではなく、
“薬を使うべきかどうか”を一緒に考えることも仕事です。

場合によっては、

「この市販薬で様子を見ましょう」

ということもあれば、

「今回は市販薬を使わず、医療機関を受診した方がよさそうです」

とお伝えすることもあります。


ネットで買う前に、一度相談するのもおすすめです

インターネットで薬を購入できる時代になり、OTC医薬品はますます身近になりました。

便利なサービスは、ぜひ上手に利用してください。

ただ、

体調が悪くて、どの薬を選べばよいかわからないときには、まず薬剤師に相談してから購入する。

そんな使い方もおすすめです。

処方箋がなくても大丈夫です。

薬を買う予定がなくても大丈夫です。

薬局は、健康について相談する場所としても利用できます。


にゃん太郎
「なるほどにゃー!」

「商品名だけで選ばずに、中身を見る」

「持病や飲んでいる薬も確認する」

「わからなかったら薬剤師に聞く!」

猫彦先生
「その通り」

にゃん太郎
「ということは……」

「猫彦先生は、premium薬剤師だね!」

猫彦先生
「……」

(ちゃんと伝わっているのかな?)


迷ったら、薬剤師へ

セルフメディケーションは、自分だけですべてを判断することではありません。

自分の健康について考え、必要なときに専門家を利用すること。

それもセルフメディケーションの一つです。

市販薬を選ぶとき、飲み合わせが気になるとき、受診した方がよいのかわからないとき。

そんなときは、どうぞお気軽に薬局へご相談ください。

相談することも、セルフメディケーション。

梅ヶ丘薬局・音戸山薬局について

梅ヶ丘薬局・音戸山薬局では、処方箋調剤だけでなく、薬の飲み方、副作用、飲み合わせ、市販薬や健康食品の選び方、在宅医療に関するご相談も受け付けています。

梅ヶ丘薬局 高台店(長岡京市)は小児科・内科領域、梅ヶ丘薬局 東向日店(向日市)は地域のかかりつけ相談、梅ヶ丘薬局 長岡天神店(長岡京市)は個室でのお薬相談やSoup Stock Tokyoの冷凍スープの取り扱い、音戸山薬局(京都市右京区)はリウマチ・難病領域や神経内科領域のお薬相談が特徴です。

代表薬剤師の福田も各店舗を回りながら、必要に応じて電話やオンラインでも相談対応を行っています。

薬や体調について相談できる薬局をお探しの方は、お近くの店舗へご相談ください。

各店舗の詳しい特徴はこちらの記事にまとめています。

https://therapeutic-pharmacy.com/2026/06/29/%e6%a2%85%e3%83%b6%e4%b8%98%e8%96%ac%e5%b1%80%e3%83%bb%e9%9f%b3%e6%88%b8%e5%b1%b1%e8%96%ac%e5%b1%80%e3%81%ab%e3%81%a4%e3%81%84%e3%81%a6/

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